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2013.11.21 田伝むし

農薬と化学肥料を使わずに、自然農法でつくるササニシキ

田伝むしの農薬不使用ササニシキ

昭和の中頃、コシヒカリが西の雄なら、東の雄と呼ばれていたのがササニシキ。倒れやすく病気になりやすいなど栽培法が難しかったことで 生産者が減り、今や希少品種。
でもその炊きたての香りの良さはもちろん、おかずを引き立てるあっさりとした味わいは、お寿司屋さんを始め今もファンがたくさん。

胃にもたれにくく、アレルギーも少ないこともあり、農薬を使わず栽培されるササニシキは、健康を意識する人やマクロビオティックを実践する人などからも注目を集めています。

香り良く
あっさりした味わいが人気

石巻の北上川沿岸で25年前から、農薬や化学肥料を使わない自然農法を採用してササニシキを作っている「田伝むし」。
もともと自然農法のササニシキは数が少ないこともあり、田伝むしの新米をわくわくしながら待っているファンも多い。

「今年の新米は草が大きく伸びる前に上手く草取りできたので、稲の発育が良く、昨年より質も量も上々の出来です」 と代表の木村さん。(※2013年秋取材)
木村さんの田んぼは環境を考え、体にやさしい米作りを目指しています。一切除草剤を使わないので、草取り作業は稲の生育のカギとなる大切な仕事。今年(2013年)は草取りのタイミングもばっちりで、また米作りのセンスのある新入社員の對馬君の働きでいいお米が出来たのだそうです。

田んぼも稲も生き物

田伝むしの農薬不使用ササニシキ

石巻の気候や地形を生かし、微生物や虫、鳥たちの力を借りて自然のエネルギーを循環させた米作りを、地域の皆さんとともに代々受け継いできました。

「田伝むし」という名前には、そうした田んぼの良さを伝えていきたいという思いが込められています。

私も6月に草取り作業を体験させてもらったのですが、とろとろで気持ちがいい!でも気を抜くとすぐ足を取られそうな泥に入り、広い田んぼの雑草を1本1本抜いていくのは、実に重労働。美味しいお米づくりへの強い思いがないと続けられない作業だと感じました。機械化が進む稲作では、大げさな言い方をすれば一度も田んぼの中に足を入れずにお米を作ることが出来るかもしれません。
でも木村さんは手を掛けることをいとわず、思いを込めてお米を作ることを何より大切にしているそうです。

この田んぼ、気持ちがいい!

「田んぼも稲も生き物。人が思いを込め手を掛けてあげると、必ず応えてくれるんです」と木村さん。
不思議なもので、家族とケンカしてイライラしながら田んぼに入ったときと、体調も好調で気持ちも明るく作業したときでは、何かしら生育に違いが出ると言います。
木村さんの田んぼは「この田んぼ、気持ちがいい!」と農作業ボランティアの人も多く訪れるそう。私自身、草取り作業中も楽しかったのですが、田んぼに裸足で入ったせいか夜になっても足がずっとぽかぽかして気持ちが良く、田んぼのパワー?をもらったような気がしました。

「人が来てわいわい楽しんで仕事をして帰った後の田んぼは喜んでいるように感じます」
やわらかな感性で、地球や生物、地域や子どもたちのことを考えながら米作りに励む 木村さんのササニシキ。 あっさりした中にも甘みのある、食べ飽きない味わいです。
ぜひ一度お試しを!

田伝むし(でんでんむし)

キムチの高麗屋

昭和63年から農薬や化学肥料を一切使わず
自然のエネルギーを循環させて
お米を作っています。
除草剤も使わず、毎日田んぼに出掛けて草むしり。
田んぼにもそこに住む虫たちにも
気持ちいい環境から生まれるササニシキは
味はもちろん強い生命力を持ったお米です。

住所|宮城県石巻市和渕字清水-93-1
TEL&FAX|0225-72-2480
http://www.denden999.com/

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