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2015.08.21 十三浜わかめうどん夢倶楽部

十三浜のワカメと蔵王の小麦粉で作った新名物うどん

東日本大震災から4年、石巻市十三浜の良質なワカメを使った「十三浜わかめうどん」が、地域の期待を担いながら2015年3月に販売を開始。

震災で大きな被害を受け、思うように復興が進まなかった小さな漁村に、「一緒にがんばろう」と手を差しのべたのは、七ヶ宿町のNPO法人でした。

コシのある麺と香りのいいワカメがコラボ

十三浜わかめうどん

石巻市北上町、太平洋岸に佇む十三浜は、相川浜、追波浜、白浜など13の集落の総称です。この地区は明治時代から漁業が盛んな地域として知られ、なかでもワカメは、北上川からの豊かな養分が流れ込むこともあり、味が濃く栄養たっぷりと評判でした。

震災により船も漁具も流され、壊滅的な打撃を受けた十三浜でしたが、ワカメ漁だけは残った船でいち早く種付けし、震災の翌年には再開。

ただ出荷漁は震災前に遠く及ぶべくもなく、苦しい状況が続いていました。

地元名物にし、地域の活性化につなげたい

十三浜わかめうどんの作業風景

十三浜では、出荷した魚の加工場などもほぼ津波で流され、工場で働いていた人たちも仕事を失ってしまいました。そうした中、地元の住民有志たちが「なにか特産品ができないか」と開発したのが、十三浜のワカメを練り込んだ「十三浜わかめうどん」です。

少しでも地域活性になれば、将来の雇用促進につながれば、との思いからプロジェクトがスタート。

協力を申し出たのは、震災以降、ずっと石巻などで復興支援を続けていたNPO法人「水守の郷・七ヶ宿」の海藤節生さんでした。以前に十三浜のワカメを用いて「温麺」を商品化した経験を生かし、2014年2月頃より試作に参加。

さらに海藤さんの思いに賛同し、十三浜のうどん作りに強力なサポーターあらわれました。白石温麺の老舗「きちみ製麺」です。

2015年3月「十三浜わかめうどん」販売開始!

十三浜わかめの粉末

きちみ製麺は、会社で使わなくなっていたうどん製麺機を無償で十三浜に提供してくれます。これにより本格的に、うどん作りがスタート。

素材となる小麦粉は、宮城県蔵王町で生産されたものを使い「海と山をつなぐ うどん」として製造していくことになりました。

ワカメは3段階の工程を経てこまかく粉末状にし、2%ほど小麦粉に練り込みます。
また麺は太さ1mmの細麺と3mmの太麺を用意。
ほどよいコシとほのかに薫る磯の香り、茹でると艶やかな緑色に輝くわかめうどんは、プロジェクトに参加した全員が納得する出色の出来栄えでした。

こうして生麺タイプの「十三浜わかめうどん」は、2015年にようやく完成、3月に販売を開始しました。

宮城県石巻市十三浜相川

「まだ、安定供給というところまではいっていません。できた商品にバラつきがあります。技術を向上させ、おいしいうどんをみなさん食べてもらえるよう、がんばっていきたい」と話すのは工場長の阿部弘明さん。

震災時、十三浜にいて津波に流されそうになり、九死に一生を得たという。
助かった命で地域貢献ができれば、そんな思いもあり、今はうどん作りに打ち込んでいます。

浜の大きな夢を乗せた「十三浜わかめうどん」。今後も少しずつ生産量を増やしながら、浜の復興と共に、一歩一歩、歩んでいきます。

十三浜ワカメうどん夢倶楽部

十三浜わかめうどん夢倶楽部

ワカメ漁が盛んな十三浜は
東日本大震災で甚大な津波被害に遭いました。
“昔のような活気のある港町に戻したい”
そんな思いでワカメ漁を再開。
地元住民の有志や
十三浜を応援している人たちが一体となり
港町再生の夢をのせ
特産品を使った商品づくりなどに
挑戦し続けています。

住所|宮城県石巻市十三浜
https://13wakameudon.stores.jp/
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