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2016.01.06 蔵王プロヴァンスファーム

自家牧場の美味しい牛乳からうまれるアイスとヨーグルト

自家牧場の新鮮でおいしい牛乳と、生乳を使ったアイスクリームやヨーグルトを自社工房で製造している「蔵王プロヴァンスファーム」さん。
今回は代表の倉繁さんがこだわる牛の育て方や、自家製アイスクリームについて、お話を伺ってきました。

おいしい牛乳は、健康な牛から

「蔵王プロヴァンスファーム」は、標高500mほどに位置する、自然に囲まれた静かな牧場。
ホルスタイン種の乳牛を約150頭飼育し、日量約2000リットルの牛乳を製造しています。

そのほとんどは農協を通じて各メーカーの手に渡り、一般に販売される牛乳となりますが、一部がアイスクリームやヨーグルトに加工され、販売されています。

モットーは「健康な牛からでないと、おいしい牛乳はできない」。蔵王の広大な土地や自然環境を生かし、エサや育て方にもこだわった酪農を行っています。
エサのとうもろこしや牧草は、広い敷地を生かしできる限り自社の畑で生産。さらにエコの観点から、ビールかすや脱水もやしなどの食品残渣飼料も使用しています。また、もともと新鮮でおいしい湧水がある蔵王ですが、特殊なセラミックの浄水器を通して牛の腸内環境を整える水に加工し、牛の健康維持に努めています。

牛舎は、牛が自由に歩き回ることができ、食べたい時に食べ、寝たい時に寝られる「フリーストール」方式を採用。繋ぎ飼いに比べ牛のストレスが小さいことに加え、管理の手間が比較的少ないというメリットも。さらに、エサは栄養バランスを整えた混合飼料を常時給餌するTMR(トータルミキシングレーション)方式、別棟の搾乳スペースではかがまずに立ったまま搾乳できる仕組みを採用するなど、飼育員の負担を軽減することも考えられており人にも牛にもストレスが少ない環境を常に意識した農場作りがされています。

お客さんの顔が見える酪農を

このような体制を整えるまでには、いくつかの転機がありました。

「蔵王プロヴァンスファーム」のはじまりは昭和47年頃、倉繁さんの父の時代。
当時は輸入エサを使い、牛の飼育頭数を増やして、コストカットと規模拡大を良しとする風潮がありました。しかし、牛乳は全て出荷され手元を離れてしまうため、お客さんの顔が見えません。誰がどうやって飲んでくれているのかわからない実情に、疑問を感じるようになったといいます。

そこで、「ミルクファーム蔵王」という小さな牛乳工場の指定牧場になり、生協にも牛乳を納めることに。しだいにお客さんの存在を意識するようになり、「買いエサばかりではいけないな」「もっといい牛乳をつくろう」という思いが湧き上がってきたことで、エサの自社生産や浄水器の使用に至ったのがいまから約15年前のことでした。

アイスクリームやヨーグルトづくりも、7、8年前から「ミルクファーム蔵王」を通じ委託製造を行っていました。しかし東日本大震災の影響で工場が閉鎖し、製造が途絶えるという危機に直面。

商品のファンになってくれた方々のことを考えつつも、資金や人のやりくりに悩んだ末、平成25年に自社工房での製造に踏み切ります。これで全てを自社で行えるようになり、お客さんの顔がしっかりと見える環境がととのいました。

自家製アイスクリーム「蔵王じぇらみる」

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「蔵王じぇらみる」(“じぇらみる”はジェラートとミルクを合わせた造語)
右が「ミルク味」、左が「ミント味」

自家産牛乳を使用したアイスクリーム「蔵王じぇらみる」。
定番のミルク、塩、抹茶、チョコ、ブルーベリー、ミントの6種類に、旬の地元野菜や果物を使用した季節限定フレーバーをあわせ、常時10種類ほどをそろえています。フレーバーのレパートリーは30種類にも及びます。

ベースは、牛乳と糖類だけを使用した「ミルク味」。
バニラ味とは異なり、卵やバニラエッセンスは使用しません。
生クリームや脱脂粉乳の使用を極力抑え、生乳そのものの味わいにこだわっています。
市販のバニラ味のアイスクリームは、途中で飽きてしまったり、食後に水を飲みたくなったりするものもありますが、こちらのミルク味は濃厚ながらも後味がすっきりとし、ペロリと食べられます。「ミント味」は、新鮮な生ミントを使用しているため、人工的な風味がなくやさしい味わい。ミントが苦手な人でも食べやすく、肉料理や中華料理のデザートにおすすめです。

季節限定フレーバーは、冬はキウイやゆず、初春にはいちごやにんじんが登場。
少し形が悪いなどでB級品となった野菜や果物を独自に入手し、アイスクリームに加工しています。
素材は繊維質なもの、水分が多いもの、糖分が少ないものなどさまざまなので、試行錯誤を繰り返しているそう。パウダーなどでなく完熟した実や生の葉を使用するため、素材のおいしさをそのまま味わえると好評です。 現在は、蔵王町や白石市の直売所、パン店、惣菜店などのほか、首都圏や関西の催事でも販売。

お客さんの顔が見えることを喜びとし、こだわりの生乳と乳製品を製造している「蔵王プロヴァンスファーム」。次回はアイスクリームと並ぶ人気商品の、自家製ヨーグルトやヨーグルトドリンクについてご紹介します。

蔵王プロヴァンスファーム

蔵王プロヴァンスファーム

蔵王山麓の雄大な自然に囲まれた
標高500mのところに位置する牧場です。
「健康な牛からでないとおいしい牛乳はできない」
という思いのもと
餌となる牧草やトウモロコシづくりも
循環農法で取り組み
ホルスタイン種の乳牛を
約150頭飼育しています。

【牛創り】【土づくり】【人創り】を
常に心掛け
お客様に安心安全な
牛乳を提供しております。

住所|宮城県白石市福岡深谷字ニノ萱281番地
TEL|0224-24-8006
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